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「買わない」と決めたキオクシアを、1株ずつ買いはじめた。動いたのは、わたしの「ギャンブルごころ」だった
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「買わない」と決めたキオクシアを、1株ずつ買いはじめた。動いたのは、わたしの「ギャンブルごころ」だった

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ごまもち
🐾 ごまもち
キオクシア、かわないって いってなかった?🐾
あずき
あずき
言ってた。でも、1株ずつ買いはじめちゃったんだよね。

キオクシアは、スマホやデータセンターのデータをためておくメモリー(NAND)をつくる会社だ。8月、わたしはこの会社について2本の記事を書いた。決算で利益が大きく伸びたときも、5兆円の増産を発表したときも、結論は「買わない」。メモリーの値段がいつ上がりきるのか、わたしには読めない。「わたしがいま買えば、それは投資というよりギャンブルだ」。そう書いた。

その会社の株を、10月14日、NISA(投資のもうけに税金がかからない国の制度)で1株、14,690円で買った。翌15日も株価は大きく下げ、もう1株を13,000円で買い足している。

🤔「買わないって言ってたのに、なぜ?」
📉「株価は、どこまで下がっているの?」
🎲「下がったら買い増すって、何に賭けているの?」
先に答えを言うと
🤔「買わないって言ってたのに、なぜ?」
→ 値動きの大きい株を手元に置いて、見ていたくなった。それと、割高ではないところまで下がってきたのでは、という自分のギャンブルごころが動いた
📉「株価は、どこまで下がっているの?」
→ 10月15日の終値で、6月の最高値から6割以上下がった。ここ数日は、会社に悪いニュースが出たわけではなく、半導体の株がまとめて売られた
🎲「下がったら買い増すって、何に賭けているの?」
→ キオクシアの強さは、それほど損なわれていないはず。その前提に賭けている。使うお金は、合わせて10万円ほどまで
順番に見ていく。

1. 株価は、どこまで下がっているの?

まず、株価の動きから。キオクシアは10月1日に1株を3株に分けたので、ここでは分割に合わせて直した値段で見る。

📉 キオクシアの株価(2026年6月〜10月15日、終値)
20,000 30,000 40,000 6月 7月 8月 9月 10月 6/22 最高値 36,233円 10/14 1株目 10/15 12,880円
Yahoo Financeの日次の終値(株探の日足と照合)。10月1日の1株→3株の分割に合わせて、分割前の値段を3で割って直している(分割前の最高値は108,700円)。1株目は10月14日に14,690円、2株目は10月15日に13,000円で買った

6月22日の最高値は、分割に合わせて直すと36,233円(終値)。わたしが買った10月14日の終値は14,690円で、そこから6割近く下がっていた。翌15日の終値は12,880円で、前の日より12%安。最高値からは64.5%下がったことになる。

ここ数日の下げには、キオクシア自身の悪いニュースはない。

📰 10月13〜15日、何があった?
10月13日
中国のメモリー会社(CXMT)が新しい技術を発表し、メモリーの株が売られた。韓国のSKハイニックスは1日で10%下落。同じ日、キオクシアは格付け(お金を返す力の評価)が上がったと発表している
10月15日
アメリカの物価が予想より上がり、金利が上がるとの見方が出た。借金でAI向けのデータセンターを広げてきた会社(コアウィーブ)の社債(会社が借金のために出す債券)が急落し、AIへの投資が続くのかという心配から、アメリカの半導体株の指数は1日で4.3%下げた
Korea JoongAng Daily(10月13日)、キオクシアの発表(10月13日)、株探・MINKABU PRESS、The Motley Fool(10月14日、米国時間)から。日付は日本の取引日

2. 買わないって言ってたのに、なぜ?

ごまもち
🐾 ごまもち
どうして きもちが かわったの?🐾
あずき
あずき
理由は2つ。2つ目は、ちょっとしたギャンブルごころかな。

ひとつ目は、値動きの大きい株を、自分の持ち株の一覧に入れておきたくなったこと。持っていれば、値動きを定期的にチェックするようになるし、ニュースなども自分ごととして考えられる。

ふたつ目は、値段だ。キオクシアがメモリーの市場で持っている強い立場は、それほど損なわれていないはず。その前提で株価を見ると、割安とまでは言えないけれど、割高でもないところまで下がってきたのでは、と感じた。はっきりした根拠があるわけではない。正直、これはわたしのギャンブルごころだ。

8月の記事では、キオクシアを買うなら、3つのこと(メモリーの値段の天井、AIへの投資の行方、競合の増産)を当てないといけないと書いた。その3つが、いまどうなっているかも見ておく。

🔍 買うなら当てないといけない3つ、いま
メモリーの値段の天井
まだ上がる見通し。10〜12月のメモリー(NAND)の取引価格は、前の3か月より15〜20%上がると調査会社は見ている。ただしAI向けは強く、パソコン・スマホ向けは弱い
AIへの投資
続いている。大手クラウド9社の設備投資は、2027年に1.5兆ドルを超える見込みで、上方修正された
競合の増産
進んでいる。SKハイニックスは新しいメモリー工場に19.1兆ウォンを投じる(最初の生産スペースを開くのは2028年12月)。マイクロンも投資を増やすと表明
TrendForce(NAND価格・クラウド9社の設備投資の見通し)、SKハイニックス(2026年8月の取締役会)、マイクロンの決算資料から

並べてみても、3つとも、わたしに当てられるようになったわけではない。どこが天井なのかは、8月と同じで、やっぱり読めない。

だから、これは「読めたから買った」のではない。読めないことを分かったうえで、小さく賭けた。

3. 下がったら買い増すって、何に賭けているの?

わたしの買い方は、こうするつもりだ。

📋 わたしのキオクシアの買い方
・NISAの成長投資枠で買う(ふつうは100株単位なので、1株から買える「単元未満株」を使う)
・わたしが使うSBI証券の単元未満株は、値段を指定できない(成行の注文だけ)。10月15日の2株目も成行で買った
・下がったら買い増す。全部でキリのよい5株が目安で、もっと安くなれば10株もありうる。ただし、高配当株ではないので、使うお金は合わせて10万円ほどまで
・上がったら、買い足さずに放っておく

下がったところで買い足すと、1株あたりの平均の買い値が下がる。わたしの場合、1株目は14,690円、2株目は13,000円だったので、2株の平均は13,845円になった。15日の終値12,880円で見ると、2株で1,930円のマイナスだ。

でも、これは「いずれ戻る」ことが前提の買い方だ。戻らなければ、下がるたびに損が広がる。相場には「落ちてくるナイフはつかむな」という言葉がある。勢いよく下がっている株に手を出すと、けがをしやすい、という戒めだ。わたしがしているのは、ナイフに手を伸ばすことでもある。

4. わたしの見方

わたしの土台は、これからもインデックスの積み立てと、日本の高配当株だ。キオクシアは、その外に置いた、小さな寄り道になる。

アメリカの作家マーク・トウェインは、1897年の旅行記『赤道に沿って』に、こんな一文を置いている。

人生には、投機をしてはいけないときが2つある。
余裕がないときと、余裕があるときだ。
There are two times in a man's life when he should not speculate: when he can't afford it, and when he can.
マーク・トウェイン『赤道に沿って』第56章(1897年)

この言葉は、章のはじめに置かれた短い格言だ。トウェインは、別の小説『まぬけのウィルソン』の主人公ウィルソンの名前を借りて、「ウィルソンの新しい暦(格言集)より」という体裁で、この格言を書いた。皮肉の効いた冗談だ。余裕がないときも、あるときもダメなら、つまり、いつでもダメということになる。

この冗談には、トウェイン自身の苦い経験が重なっている。活字を自動で並べる新しい機械(植字機)の開発に大金を投じ、出版社の経営にもつまずいて、1894年に破産した。借金を返すために世界を回る講演旅行に出て、その旅をまとめたのが『赤道に沿って』だ。投機で痛い目にあった人の、自分に向けた言葉とも読める。

わたしは、トウェインの忠告を守れていない。自分がしているのはギャンブルだと思いながら、値動きを見ていく。自分が楽しめるなら、そういう寄り道もたまにはいいだろう。


5. まとめ

🐾 この記事のまとめ
  • 8月に「買わない」と書いたキオクシアを、10月14日にNISAで1株、14,690円で買った。翌日、もう1株を13,000円で買い足した
  • 株価は6月の最高値から6割以上下がった。ここ数日は、会社に悪いニュースはなく、半導体やAIの株がまとめて売られた
  • 買った理由は、値動きの大きい株を手元に置いて見たくなったことと、割高ではないところまで来たという、自分のギャンブルごころ
  • 8月に挙げた「当てないといけない3つ」は、いまも当てられない。読めないと分かったうえでの、小さな賭けだ
  • 買い方は、下がったら買い増し。5株が目安で、使うお金は合わせて10万円ほどまで。上がったら放っておく
  • 土台はインデックスと高配当株のまま。キオクシアは、その外の小さな寄り道
📚 参考にした情報源 ・株価:Yahoo Financeの日次の終値(キオクシアHD 285A、分割に合わせて調整済み)、株探 時系列
・株式分割:キオクシアHD「株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ」(2026年7月31日)
・下げの背景:株探(MINKABU PRESS、2026年10月13日)、キオクシアHD(格付けの発表、2026年10月13日)、株探(MINKABU PRESS、2026年10月15日)、Korea JoongAng Daily(2026年10月13日)、Yahoo Financeの日次(フィラデルフィア半導体株指数)、The Motley Fool(2026年10月14日)
・3つの条件:TrendForce(NAND契約価格の見通し、クラウド大手の設備投資の見通し)、SKハイニックス(2026年8月7日の取締役会)、マイクロンの決算資料
・単元未満株:SBI証券「S株(単元未満株)」
・格言:Mark Twain『Following the Equator』(Project Gutenberg)(訳はわたし)
⚠ 免責事項 この記事はあずき個人の考えと売買の記録です。特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。値動きの大きい個別株は、元本を大きく割り込むことがあります。

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TAGS#日本株#ニュース解説#NISA
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